秋の四万十川遠征を終え、神戸に帰宅した翌日、兄からの電話に衝撃が走った。
父が救急で搬送された。
コロナになっていた事を聞いたのもその日の事だった。
「敗血症」という聞きなれない言葉だった。
細菌が全身の血液に巡り、とても危険な状況。
家族を集めておいてくれと病院から言われていた。
頭が真っ白になり、気が付けば車を走らせていた。
病院へ到着して担当の先生に繋いでもらい少しだけなら面会可能と。
目の前には見たことが無い機材に繋がれた父の姿。
お父さんは頑張ってます。声掛けしてあげてくださいと言われるものの言葉が思いつかない。
とにかく頑張れ。今まで見せたことがないくらい頑張れ。
そう言い病院を後にした。
そこから数日後、ECMOが外れたと連絡があり、少しずつだけど回復傾向にあると。
白黒の世界から少しだけ色がついたように思えた。
保健所の調べによると、原因は「マダニ」。
マダニに噛まれた事に気付かないまま数日が経過。
その期間中にコロナ感染。
コロナ回復するも体調が優れない。
救急搬送からの敗血症と診断。
マダニが全てでは無いだろうけど、結果的にはタイミングが悪く重なってしまったのだろう。
現在もICUには入っているものの、腎臓機能の低下で人工透析は覚悟。
また、壊死している指先20本の切断。
もしくは膝下膝上からの切断。
両手首も切断。
こんな事がこの数日間で目まぐるしく起きていて、何をどうすればよいのかもわからず。
ただ
命が繋がった事には感謝しかない。
ただ現実を受け止めて今後の生活も考えてはいかなければならない。
先ずはしっかりと自分を持ち、先ずはやるべき事をこなす。
先の事は深く考えずにしっかり前を見て歩いていこう。
備忘録。