2019-01-17 あれから24年 カメラ 写真 風景 今朝は平凡な朝だった。24年前、中学2年生だった僕は地鳴りで目を覚まし、「なになに?変な音がする」と思った瞬間体が宙を舞ったのを鮮明に覚えている。その揺れは僕の記憶では何分続いただろう。 数分間の出来事だったけど長く感じた。その数分間で沢山の命が奪われてしまった。 団地の一階に住んでいた当時、僕の頭を過ったのは「潰れる」だった。幸い潰れずに済んだ途端、落ち着け!行くぞの掛け声で家から出ろ!と叫ぶ親父の声。 外に出れたが寒さが全身を襲う。団地の住人達と寄り添い、広い道路に出た。余震が数分間隔でおきる度に悲鳴があがる。 明るくなってきた7時前、辺りは燃えた灰の雨が降る。明るいのに暗い。まともに目を開ける事が出来なかった。東の空は太陽なのか家事なのか、赤く染まっていた。 崩れた家々を見るたびに「死者が増えないで欲しい」と思う気持ちだったが、ニュースを見るたびに増える死者の数。 何日間車の中で過ごしただろうか。揺れる車、数日ぶりのお風呂、温もり感じたおにぎり。 ある夜の事、僕は天井を見ながら思った事を壁紙に逆さまで書いた。正面から見たら字が上下逆だ。「世界が平和でありますように」と。 震災から24年忘れてはいけない、そしてこの経験を活かし、次の備えにしていかねばならない。